神奈川・北山田が首都圏「住みごこち」第3位!驚くべき人気の秘密

広尾、市ヶ谷に続く「住みよさ」とは
樋口 可奈子 プロフィール

資産価値においては都心に劣る郊外の家も、機能価値や情緒価値においては、その上をいく可能性は十分にある。資産価値が高い家(場所)が、住みやすい家(場所)であるとは限らない。「住みここち」ランキングはそんな当たり前のことを思い出させてくれる。

家は高い買い物だ。リスクヘッジのために売れる家・エリアを選ぶというのも一つの手。ただ、資産価値だけで家の価値は判断できないということは、念頭に置きたい。

 

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では、「住みやすさ」は一体どうやって判断すべきか。「『住みたい街』だけを聞いていても、実際に住んでいる人がその街をどう考えているかが見えてこない。住む街を選ぶときは、実際に住んでいる人の評価を聞きたいはずだ」(宗所長)。今回の調査結果を家選びに生かしてもらえれば。宗所長はそう考えている。

総合ランキング

調査で分かったのは、北山田をはじめとする、ニュータウンへの評価の高さだった。総合ランキングの5位は柏の葉キャンパス(千葉県)。駅前に大型ショッピングセンターのららぽーとがあり、マンション群も駅近に集中。「街並みのきれいさ」ランキングでは2位。30代と50歳未満の子を持つ夫婦からの支持が特に高かった。

総合7位、神奈川県では2位の江田(神奈川県)は、東急田園都市線沿線の駅。急行が停まるたまプラーザからは2駅だ。東京急行電鉄が主導して1950年代から開発計画をスタートした「多摩田園都市」の一部に含まれる。「2013年に開校した慶応義塾横浜初等部の最寄り駅。駅周辺の商業施設が少ないが、隣駅のあざみ野までは徒歩や自転車ですぐなのでちょっとした買い物はここでできる。

江田駅北西側の住宅地は比較的敷地も広く、かなり落ち着いた住宅街」(宗所長)。駅前を国道246と東名高速道が交差しているが、「閑静さ」「治安の良さ」「歩いて生活する良さ」でも評価が高かった。

調査では回答に対して自由に記述する欄も設けていたが、北山田と江田には、共通したコメントが目立った。「遊歩道がある」「緑が豊か」「治安が良い」「幹線道路が近いが、住宅地は静か」。さらに、「大型商業施設が徒歩圏」というものだ。路線こそ違うが、江田からセンター北までは直線距離で約3km。

江田駅の住民も、北山田同様にまとまった買い物がしたいときはセンター北の商業施設を利用しているものと思われる。一方、センター北は総合38位、神奈川では7位と全体的な評価は高いが、「閑静さ」という項目だけ見ると、ランキング50位以内に名前は上がらなかった