中国企業からの脅迫文に爆発未遂事件…アマゾン出品者の「苦悩」

誰も助けてくれない
石武 丈嗣

アマゾン側の対策も間に合っていない

今回は弊社に実際に起きた例を紹介しましたが、Amazon内の出品者が、客を奪うためにライバル業者に嫌がらせ行為を行うケースは数多く存在します。実際、日本だけでなく、米国Amazonでは、出品者を妨害するような行為があまりに蔓延しているため、関係があったとされる社員を何名も解雇したり、その対策を講じているそうです。

 

このような深刻な状況にも関わらず、日本のAmazonでは具体的にはどのような対策をとっているか、表立って見えておりません。しかしこうしている間にも、Amazon上の「妨害行為」は日増しに増えているように感じます。

日本語とは言えないほど拙い、明らかなサクラによる「★5レビュー」。販売数日しかたっていないのに★5が大量に並んでしたり、弊社のように他社からの嫌がらせでつけられる「★1レビュー」。商品を使っていないのに爆発した、火災が起きたという「事故の虚偽報告」。もっとひどいと、製品を購入して自分で燃やして「勝手に爆発した」と主張したりする「偽装出火」。販売している正規品が偽造品や商標権侵害だとアマゾンに報告する「正規品の虚偽報告」。代金注文で架空の住所などに送り、宛先不明で大量返品にされる「イタズラ代引注文」。実際には商品がすぐに届いているのに「届いていない・遅い」とアマゾンと報告して相手の出品者評価を下げる「出品者評価下げ」などなど……。妨害行為は後を絶ちません。

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ある知り合いの日本人セラーからは、今年2019年のAmazonプライムセール直前に被害が出たという、こんな趣旨のメールをもらいました。

<先月からAmazonで、ある中国セラーに狙われてしまい、不正注文をされ続ける攻撃を受けていています。先月は出品再開・停止を繰り返しながら、最終的に500件の不正注文をされました。

その後、収まっていたのですが一昨日深夜からまた、本日(7月15日)からのプライムデー前を狙って攻撃を再開されてしまいました。最大注文数は1に設定していますが1分あたり2〜3個くらいの割合で次々と注文されてしまい、品切れするまで永久に注文を止めてくれない状態です。

注文は全て保留にされ、最終的に購入されることはありません。