大切なのは「自分の決断」と
「セルフマネージメント」

ここまで、宿題の内容や、「やる、やらない」を子どもに選ばせたことを伝えました。そのほかで、ぼくが重要視したのは「宿題のセルフマネージメント」です。

子どもたちは「宿題しないと先生に怒られる」という強迫観念を抱いているようで、「宿題を忘れました」と言ってくるときは、目を床に落としうなだれています。ぼくは「OK。じゃあ、いつ出すか考えてきて」と、問いかけます。

ご存知のように、いまの子どもたちは中学受験があったり、習い事や得意なスポーツをやったりと、非常に忙しい身です。
そこで、無理なく取り組めるよう、宿題を「リスケできる」ようにしました。提出日は全体で決まってはいるのですが、個々で締め切り日を変更していいことにしていました。

例えば、こんな例があります。クラスで成績がトップクラスで、中学受験でもトップ校を予定している女の子。プレッシャーが積もるなか、塾と学校の両方から出る宿題を抱え、明らかに根詰めした様子でした。

私が「宿題はいつでもいいんだよ」とあらためて言うと、それ以来「3日後でいいですか?」とか「来週に2回分一緒に出していいですか?」と自分から申し出てきました。そうすると、肩の力が抜けたのか、提出してくるものも丁寧にやったあとが見受けられるようになりました。

彼女は、学校の宿題と塾の勉強を両立するために、自分でタイムマネージメントができるようになったのです。

学ぶ気がある子をプレッシャーで押しつぶしてしまったら本末転倒。時間に追われているのなら、追いつめないやり方を提案する。「子どもが自分でやりやすい方法を考える」道を森田さんは提示したのだ Photo by iStock

このように、自分から言ってくることが大事。いつやるか、どうするかを自己決定することが重要だと考えます。