大宮エリーさんが語る、青春の「漠然とした孤独」を癒す10冊

たとえ親友がいなくたって
大宮 エリー

大宮エリーさんのベスト10冊

第1位『大どろぼうホッツェンプロッツ
オトフリート・プロイスラー著 中村浩三訳 偕成社文庫 600円
誰もが恐れるけれど何処か憎めない大泥棒と彼を捕まえようとする二人の少年の知恵比べを描いたドイツの名作童話

第2位『パンセ』(I・II)
パスカル著 前田陽一、由木康訳 中公クラシックス 各1650円
天才パスカルによる人間探究の記録。「自分はこの世に生きていていいのだと肯定してくれ、支えになってくれました」

第3位『あしながおじさん
ジーン・ウェブスター著 遠藤寿子訳 岩波文庫 780円
孤児の少女が資産家に見込まれて幸せをつかむシンデレラ物語。全編を主人公の手紙だけで構成した書簡体小説

第4位『谷川俊太郎詩選集1
谷川俊太郎著 集英社文庫 495円
処女詩集『二十億光年の孤独』などの著作より、1954~'74年の代表詩を収録した作品集

第5位『哀しい予感
吉本ばなな著 幻冬舎文庫 395円
古い一軒家に一人で暮らすおば・ゆきのと過ごすことになった弥生のひと夏の物語

第6位『はてしない物語
ミヒャエル・エンデ著 上田真而子、佐藤真理子訳 岩波書店 2860円
本の世界へと吸い込まれたバスチアンが本の中に存在する国の滅亡と再生を体験する

第7位『ふたりのロッテ
エーリヒ・ケストナー著 池田香代子訳 岩波少年文庫 660円
「物語の舞台となった、ドイツの子供たちのサマーキャンプにひたすら憧れました」

第8位『矢沢永吉激論集 成りあがり How to be BIG
矢沢永吉著 角川文庫 680円
広島から夜汽車に乗って上京した少年がスーパースターになるまでの真実の記録

第9位『ナンシー関の記憶スケッチアカデミー
ナンシー関著 角川文庫 480円
「読者の珍妙なスケッチとナンシーさんの要所をついたコメント。とにかく笑えます」

第10位『銀河鉄道の夜
宮沢賢治著 新潮文庫 430円
「銀河鉄道で星々を旅する少年の物語は私にとってファンタジーではなくリアルでした」

『週刊現代』2019年7月27日号より