# フリーランス

不安定なフリーランスVS安定した会社員、メンタル良好なのはどっち?

雇われない働き方から学べること
兵藤 郷 プロフィール

2.仕事のトラブル予防にマイルール確立

成功しているフリーランスの特徴として、トラブル予防にマイルールを確立していることが判明した。

フリーランスの方に個別に行ったヒアリング調査 で、クライアント企業との契約基準や自身の働くスタイル(稼働時間、稼働場所)を明確化し、自身で受注する内容を予め決めておく「マイルール」を確立していた。

 

例えば、過去の案件で方針が二転三転したクライアントからの仕事は断る、子育て中のため基本的に日中しか打合せ時間は設けない、といったルールである。

仕事において負荷があることは当たり前のことだが、極端な負荷は、ストレス反応の増加につながるので、日頃から仕事の負荷をコントロールし、ストレス要因自体を除去・低減することの重要性が示唆される。

3.仕事の負荷を分け合える人脈の充実

成功しているフリーランスは、仕事の負荷を分担できる人脈を有していることが判明した。

今回の調査分析より、周囲との関係は仕事の負荷と負の相関があり、人的ネットワークが充実している人の方が、仕事の負荷を少ないことが示唆された 。

つまり、仕事の負荷を一人だけでは抱えられないときに、周囲に助言を求めるなど、負荷を抑えていることが想像される。

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フリーランスは一人で働くことが多いが、自身一人では解決しがたいことが発生する場合もあり、そうした際に仕事への協力を相談ができる関係性、ある意味でのセーフティーネットを持っていることが有効そうである。

4.一定以上の会社員経験により得られる仕事上のセーフティーネット

成功しているフリーランスの共通点として、前職の勤務経験年数が一定以上あることが分かった。

今回の調査分析で、フリーランスになる前の従業員勤務経験年数が仕事の負荷に負に相関しており、仕事の負荷の程度別の従業員経験年数は、仕事の負荷が常にある対象者は5.8年に対し、それ以外は11.5年と、約6年短い。

これは従業員として一定程度過ごして得られたものが、マイルールの確立や人的ネットワークの充実につながり、フリーランスになった際に仕事上のトラブル予防策に有効に働く可能性が示唆される。

今後ますます後押しされる副業・兼業をはじめ、複数の会社で働く会社員が増えることが予想されるが、上記4つに挙げた成功するフリーランスの共通点から学び、仕事面に限りらず健康面も含めて自律的にデザインし、良いパフォーマンスを発揮するヒントになれば幸いである。