# フリーランス

不安定なフリーランスVS安定した会社員、メンタル良好なのはどっち?

雇われない働き方から学べること
兵藤 郷 プロフィール

いずれにしろ、フリーランスという自由度の高い働き方に憧れを抱く人は多いが、実際にフリーランスを積極的に選択する人は多くはないのが現状でないだろうか?

そこにはフリーランス特有の収入の不安定さや会社員であれば得られる保障がないこと等が障害として立ちふさがっている。

 

実際、JILが2017年に行った「独立自営業者へのアンケート調査」で、独立自営業者を続ける上での問題として「収入が不安定で、低い」と45.5%が回答している。

会社員であれば得られる様々な保障、例えば、労働時間の規制や休暇の保障、最低賃金の保障、労働災害の予防措置といったものが得られないという不安も背景にありそうだ。

フリーランスの実態調査の結果

・フリーランスVS会社員のメンタルヘルス

前述したようにフリーランスは収入、ひいては生活全体としても不安定になりやすい。そのためにフリーランスのメンタルヘルスは、会社員に比べて良好ではない印象を受ける。

それは本当に正しいのだろうか?

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今回、著者を含む研究グループではフリーランスの実態を明らかにするためにフリーランスに関するインターネット調査を実施した(調査対象は株式会社Waris及び一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会のメルマガ会員。回答者395人のうち、370人が分析対象)。

その結果、370人の対象者の回答から、意外なフリーランスの実態が明らかになってきた。
(研究は、くまもと産業医サービス顧問産業医の中田博文氏、桜十字グループ産業医の田村拓也氏の監修の元、株式会社Waris共同代表の田中美和氏、Waris Innovation Hub プロデューサーの小崎亜依子氏と共に企画・実施。詳細は、次のリンクの調査分析リリースを参照ください:https://waris.co.jp/12890.html

まず驚いたことに、フリーランスのメンタルヘルスは会社員のメンタルヘルスよりも良好であった。
(ここで言う「メンタルヘルス」不調は、精神疾患のみならず、心身症や出勤困難、職域での人間関係上のストレスや仕事上のトラブルの多発、多量飲酒などを含めた心の不健康状態の総称)

メンタルヘルスが良好な回答者は、フリーランスは69.5%に対して会社員は56.9%で、15ポイント近く差がある。
(調査上は、メンタルヘルスを不安感、疲労感、ミス増加の3つのストレス反応に分けて質問に対し、1~5の5段階で回答してもらった。その3つの平均点を総合ストレス反応とし、2.5未満はメンタルヘルスが良好、2.5以上はメンタルヘルスが不調とした)