気を付けるのは「文句を言わないこと」

お互い出張や旅行などで留守の時には、夫も洗濯したりしますし、私もゴミ出しをします。
そんな時に気をつけているのは、「やってくれたことに関して、口を挟んだり文句を言ったりしないこと」です。自分のいつものやり方と違うと思っても、やってくれたことへの感謝だけを伝えます。

常日頃から、感謝の気持ちは忘れないようにしています。といってもやはり日常の中でありがたさが当たり前になってしまうこともあるんですよね。
夫が作ってくれる料理は本当においしいし、和洋中なんでも作ってくれます。
でもある日、「いただきまーす」と食べ始めてしばらくしてから夫が「これ、おいしいね」と言ったんです。そこでハッと気がつきました。毎日の料理がおいしいことが当然になっていて、それを伝えることを忘れていました。

作った側は、「この料理、どうかな」と思いながら、相手を喜ばせようと作っているのに、反応がないとさみしいですよね。
すごく反省しました。

ある日の夫が作ったブランチ。バランスよく美味しいご飯を有難いと思いながらも、口で感謝を伝えることを忘れることもあった 写真提供/松尾たいこ

よく「仲がいいですね」と言われますが、喧嘩をすることもあります。あとで考えたらすごくしょうもない理由だったりもしますが、お互いに気持ちの余裕がなくて、きつい言葉を投げつけてしまうこともあります。

「できるだけ一緒にいたい」から脱却

一緒に住み始めて最初の頃は、「できるだけ一緒にいたい」、そして「私の好きなものを共有したい」という気持ちがありました

でも、どんどんお互いの仕事が忙しくなり、自由に使える時間が限られていく中で、夫はかなり無理をしているのではないかと感じるようになりました。なんだかイライラしているようにみえるのです。そんな様子をみて、無理やり私に合わせてもらうよりも、夫には好きなことに時間を使って欲しいと思えるようになりました。

そして8年ほど前、夫は山登りを始めました。今は月に2回ほど、山好きの仲間たちと山登りやトレッキングを楽しんでいます。山から戻ってくるとリラックスしていて、よりおおらかに接してくれるようになり、以前よりも私たちの仲は良好になりました。

夫が自分の時間をより多く持つようになってからは、私も友人たちのお誘いを積極的に受けて出かけるようになり、気がつけば、気軽に遊んでくれる友人がどんどん増えていきました。いま住んでいる代々木上原界隈には、たくさんの小さな飲食店があり、ひとりで夜、ふらりとワインを飲みに行ったりすることで、またそこで知り合った人たちと仲良くなったりと、新しい世界が広がっていっています。