寿命を縮める「サウナの禁じ手」10、お風呂研究家が教えます

過激な入り方をしている人は要注意
早坂 信哉 プロフィール
(9)休憩せずにサウナ入浴を繰り返す

サウナに入ると、前述の通り、500ミリリットル以上体から水分が奪われることになります。したがって十分な水分補給が必要になりますが、もし脱水したままにしておくと、血液の流れが悪くなり熱中症になりやすくなるばかりか、血液の粘り気が出て血の塊(血栓)ができやすくなるのです。

血管が詰まると、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしかねません。サウナあがりには休憩の時間を設け、十分に水分を補給して血液の流れを良くしておくことが必要です。また、入浴前にも予めコップ1〜2杯の水分を補給しておくこともおすすめです。

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また、水分を補給したら休憩室などで横になり、しっかり休むといいでしょう。休憩中、火照った体を冷ますには、比較的刺激の少ない「外気浴」が最適です。外気浴とは、クーラーのかかった室内や涼しい屋外に出て体をゆっくり冷ます方法であり、水風呂より刺激が弱く安全だと言えます。

しっかり水分補給をしながら、サウナの外でゆっくり体を冷ましてリラックスした後に、次のサウナ入浴へ向かうようにしましょう。

 
(10)サウナあがりにビールを飲む

サウナを出た後のビールを楽しみにされる方も多いですが、ビールだけでは脱水の回復にはなりません。第一、ビールには利尿作用があるため、飲んだ以上に尿となって水分が排出されてしまいます。ビール以外にも必ず、水やお茶、ミネラル入り麦茶、牛乳、スポーツドリンクなどの水分を摂取するようにしましょう。

また前述の通り、サウナに入った後1時間ほどは、重い食事は控えておくべきです。空腹を感じるようなら、少し甘みのあるようなジュースなどの飲料水や、 果物、甘味類など、胃腸に負担をかけないものをすこしつまむくらいにしておくのがベストです。

サウナは正しく使えば、脳卒中や心臓病を減らし、健康長寿につながることが、本場フィンランドの研究で分かってきています。「無理しない、欲張らない」でサウナを上手に使って、サウナの健康効果を享受してもらえればと思います。