寿命を縮める「サウナの禁じ手」10、お風呂研究家が教えます

過激な入り方をしている人は要注意
早坂 信哉 プロフィール

水風呂、外気浴…休憩も大切です

(7)サウナを出てすぐに水風呂に入る
(8)「かけ水」をせずに水風呂に入る

サウナの中で十分に体が温まったら、躊躇なくサウナから出てもらいたいが、 水風呂にドボンと入ることはおすすめできません。熱いサウナから冷水にいきなり浸かると、急激な温度差によって、いわゆる「ヒートショック」を自分で作り出していることになります

 

ヒートショックとは、特に寒い時期の入浴時に発生する急激な温度差による体調不良のことです。暖房の入っているリビングから、暖房の入っていない脱衣室で服を脱ぐことで、冷たい空気に体を晒すことによって交感神経が強く刺激され、血圧が急上昇し、心臓に強い負担がかかって心筋梗塞を引き起こしたり、脳内の血管が破れて脳出血などの脳卒中を引き起こすのが、寒い時期に起こるヒートショックのメカニズムです。

このヒートショックは、サウナからの水風呂に入ることでも起こりえます。水風呂の強烈な寒冷刺激によって、血管が急激に収縮し、血圧は50mmHg以上急上昇し、脳卒中や心筋梗塞だけでなく、極端に脈が遅くなる「徐脈」が発生したり、致命的な不整脈が発生することもあるのです。特に不整脈は、体力に自信のある若い人でも発生しうる症状です。

このように心臓に不調をきたすと意識を失い、水風呂の中でそのまま溺死するケースもあります。

とはいえ水風呂は気持ち良いもの。入る場合は、肩までドボンと急に入るのではなく「かけ湯」ならぬ「かけ水」をしてから入るといいでしょう。つまり、手足の末端から手桶などで少しずつ冷たい水をかけ、体を冷たい水に十分慣らしてからからゆっくり水風呂に入るようにします。

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20度を下回るような非常に冷たい水風呂を好む人もいるが、これはかなり危険を伴うと考えてください。そもそも水風呂の医学的意義としては、サウナとの温度差を作るということです。サウナでは温熱効果によって血管が拡張していますが、冷水に入ることによって血管が収縮します。こうして血管が拡張したり収縮したりすることで、血管が伸び縮みしてポンプのように働き、血流が良くなるというわけです。

ただ実は、25〜30度程度のちょっと冷たいと感じる程度の水~ぬるま湯であっても、熱いサウナから出てきた後なら十分なのです。冷たいと感じれば、極端に冷たくなくても血管は収縮し、水風呂の効果が見込めます。

サウナに3〜5分、水風呂に1分入浴するようなサイクルを、体調を見ながら3回程度繰り返すのがいいでしょう。