寿命を縮める「サウナの禁じ手」10、お風呂研究家が教えます

過激な入り方をしている人は要注意
早坂 信哉 プロフィール

また、サウナは酔い覚ましにもなりません。飲酒した後に喉が乾くように、アルコールの代謝には普段以上にたくさんの水分が必要となります。一方、サウナは発汗を促すため脱水を引き起こします。たとえば100度のドライサウナに10分間入浴した場合、500ミリリットルもの発汗があるとの研究報告があります。

このため、サウナに入ると体からたくさんの水分が失われるのに、飲酒後の場合、アルコールの代謝に必要な水分まで失われてしまうことになります。結果としてアルコールの代謝が逆に遅れてしまう可能性もあるため、飲酒後にサウナに入ることは百害あって一利なしなのです。

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(2)食事の直前直後にサウナに入る

サウナ入浴のタイミングとして、食事の直前直後も避けるべきです。

サウナに入ると皮膚表面が熱い空気によって温められ皮膚血流が増加し、結果としてその分内臓に分布する血液量が減ることになります。食事の前後1時間程度は、消化のために胃腸に十分な血液が流れている必要がありますが、サウナによって血液の分布が皮膚に移ってしまうと、胃腸に十分な血液が回らなくなり、消化不良を起こすなどの悪影響を及ぼす可能性があるのです。

そのため、できれば食事の前後1時間程度はサウナを避けた方が無難です。どうしてもサウナの前後で食事をとるという場合であれば、胃腸に負担のかからない軽いものだけにしておくと良いでしょう。

 
(3)怪我をしている、高血圧を患っている状態でサウナに入る

体調によってはサウナをやめておいたほうがいい時もあります。

たとえば打ち身や捻挫など、怪我をされている方。サウナで傷が癒えるようなイメージを持たれるかもしれませんが、怪我をしてから少なくとも3〜4日経ていない場合は避けた方が良いでしょう。

また、未治療でコントロールされていない高血圧の方も注意が必要です。私が以前行った湯船への入浴に関する研究では、血圧が160/100mmHg以上の場合、そのまま入浴すると、何らかの体調不良や事故などのトラブルが発生する確率が3倍以上となることが分かっています。

他にも、ひどい湿疹などの皮膚の病気や心臓の病気、呼吸器疾患などで通院している場合は、あらかじめ主治医にサウナ入浴の可否について確認しておくと良いでしょう。妊娠中の方は4ヵ月目までは一般的に避けるほうが良く、それ以降も産婦人科の主治医の意見を聞いてからサウナを利用する方が無難と言えます。