「大復活」天才・石川遼と、ライバル・松山英樹の知られざる物語

まだ勝負はこれから
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ライバルの戦いが、再び

優勝を果たしたいま、石川の目は次の舞台を見据えている。いよいよ1年後に開催が迫った、東京オリンピックだ。

ゴルフ競技で日本は2枠を獲得する可能性が高い。出場選手は世界ランクの上位から順に選ばれるため、1枠目は松山(29位、順位は7月16日現在。以下同)がほぼ「当確」している。

今回、日本プロで優勝した石川の世界ランクは、300位から一気に183位へと急浮上した。

残る1枠をめぐり、現在日本勢の9番手に位置する石川は、昨年の賞金王・今平周吾(71位)や星野陸也(102位)、小平智(110位)らを追い抜く必要がある。

 

「一見、厳しいようにも思えますが、これまでの大会出場が少ない石川は、あと2~3回優勝できれば、オリンピック出場が十分見えてくる。

さらに、10月に初開催される米日ツアー共催の『ZOZOチャンピオンシップ』には世界トップ選手たちが続々来日します。ここで上位に食い込めれば大幅なランクアップも見込める」(前出・協会関係者)

調子を維持することができれば、2枠目を獲得する可能性は十分に残されているのだ。

「あのタイガーだって、腰を痛めてだいぶ低迷して、もうダメだと言われていた。だけど、自分の方向性を取り戻せれば、ある日ポンと勝てるようになる。ゴルフはそういうスポーツです。

石川も苦しみ抜いて、ようやく光を摑みつつある。この調子で頑張って、松山と並んでオリンピックのコースに立ってほしいものです」(前出・吉岡氏)

前に進み続ける「努力の塊」と、再び舞台へと戻ってきた「天才」。二人のライバルの戦いが、いま新たな幕を開けようとしている。

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「週刊現代」2019年7月27日号より

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