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話題の映画『新聞記者』を観て感じた、この国のリベラルの限界

ネットでは存在感が際立つも…

関連ツイート数は『アラジン』に迫る

先月末に公開された映画『新聞記者』がヒット中、と報じられている。興行収入は2億円を突破し、興行収入ランキングでは公開週に10位だったのが、翌週には8位に上昇した。

ただ興行収入2億円というのは、ランキング1位2位クラスの作品ならば土日だけで稼ぐような数字なので、一般的な商業映画と比べると、収益の面では大したことがない。むしろこの映画の場合、その規模のわりに「話題になっている」と捉えた方がいいだろう。

試しにデータセクション社のツイッター分析ツール「Insight Intelligence Q」で、関連のツイート数を公開中の他の作品と比べてみると、違いは明らかだ。

『アナ雪』に比するヒット街道驀進中の『アラジン』より低いとはいえ、その3分の2ほどの数値というのはすごい。そして興行収入ではずっと上の『ザ・ファブル』よりツイート数が断然多い。「新聞記者」ではなく「映画 新聞記者」で調べているので、一般名詞ではなく映画としての“新聞記者”のつぶやきだ。

 

私も公開翌日に見に行った。角川シネマ有楽町という小規模公開の佳作を扱う映画館で、正直ふだんの客入りはさほどではない。ところがこの映画は満席で、小さな映画館が熱気に満ちていた。ただ観客の年齢層は高く、50代の私より一回り上の60代男性が中心のようだった。

「Insight Intelligence Q」では、ツイート主の性年齢分析もできる。やってみると興味深いことがわかった。

ツイッター分析では、たいていどの分野でも、傾向として若い女性が多く出る。ツイッターで頻繁に気軽なおしゃべりを楽しむ中心層だからだ。『アラジン』も『ザ・ファブル』も20代・30代女性が半分近い。

ところが映画『新聞記者』では男性のツイートがおよそ66%にのぼり、30代以上の男性がコアになっている。60代はユーザーが少ないのでさすがに出てこないが、中年男性が半分を占めるツイートデータはなかなか見ない。ただ映画館で見た印象より20代30代が多いのは意外だった。