6年待ちの寿司屋、2年待ちの居酒屋…「超・予約困難な店」を直撃!

いくらなんでも…? 
週刊現代 プロフィール

京都をはじめ全国各地の食の案内に定評がある作家の柏井壽氏はこう嘆く。

「普通ならば、1~2年後に自分が何を食べたいかなんて、分かるわけがありません。その時々で何を食べたいのかを考えて、お店を決めるというのが常識的な感性です。

昨今のグルメブームの熱に浮かされた人たちは、こぞって何年も先のお店を予約している。『食』よりも『店』が優先されていて、本末転倒になっていると感じます」

SNSの発達で

ブームに拍車をかけているのが、富裕層の外国人観光客だ。有名飲食店を取材する、グルメ誌のライターはこう話す。

「一昔前は、ドタキャンが多いという理由で、外国人観光客は敬遠される存在でした。店のことをよく調べずに、話題になっているからという理由だけで訪れる人も多く、寿司屋に来たのに『生魚は食べられないから、全部炙って』と言う人までいましたからね。

最近でこそ、マナーは改善されましたが、せっかく名店のカウンターを予約できたと思ったら、隣で大きな顔をした外国人が高級ワインをジュースのように飲み干していて、居心地が悪いなんてこともよくあります」

リッチな外国人が大金を落とす高級店ばかりが予約困難となっているわけではない。

 

新宿区曙橋にある「焼肉ヒロミヤ」は、そのコスパの良さが評判で予約2年待ちとなっている。

メニューは2時間制のコースのみで、日によって内容は多少異なるが、鮮度の良いホルモン、厚切りの赤身ステーキ、サシの入った特選肉など盛りだくさん。さらに飲み放題が付き、酒の持ち込みも可能で、価格はなんと6000円だ。

本誌記者が予約の問い合わせをすると、こう答えが返ってきた。

「一度来てくださったお客様が次回の予約を取っていくので、2年後の'21年7月まで予約は埋まってしまっています。

新規の方は、毎月1日の14時に電話予約をしてもらう形になります」

ただし、この日に開放されるのは翌月の1階席分(29席)。前出の「すし処まさ」に比べれば席数は多いとはいえ、1ヵ月分の予約が1日に殺到するため、新規枠の予約も困難を極める。

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何度も電話を掛け続けて、ようやく繋がったと思ったら、予約枠はもう埋まっていたなんてこともざらにある。