生涯独身…ジャニー喜多川氏の「莫大な遺産」は、誰が受け取るのか

事務所の「火種」となる可能性
週刊現代 プロフィール

酒は飲まない、浪費もしない

実際、ジャニー氏はアルコールも嗜まず、ブランド品にも一切興味を示さない質素な日々を送ってきたという。同氏の素顔を知るレコード会社幹部はこう証言する。

「あの人は典型的な仕事人間で、散財する暇なんてなかったでしょう。唯一の趣味だった車の運転も、2012年10月に国道246号で追突事故を起こしてからまったくしなくなった。新人の発掘に育成、ライブや舞台の構成、演出にいたるまですべて自分でやっていましたよ。

原宿に所属タレントのグッズを売る『ジャニーズショップ』があるのですが、たびたびお忍びで偵察しに行っていた。商品の出来栄えや買い物客の反応を観察していたんです。一度、所属タレントの新曲打ち合わせを彼の自宅で深夜2時から始めたこともあった。この人はいつ寝ているんだと驚きましたよ。ただ、本人はいつも『時間が足りない。ボクには寝ている暇なんてないんだ』と漏らしていました」

 

おカネには頓着せず、自分の理想だけを貪欲に追求し続ける。そんな情熱を持ったジャニー氏だからこそ、事務所をここまで成長させられたのだろう。

だがその生き方は、会社経営者という観点からはアンバランスなのも事実。そんな彼に代わって外部との折衝や財産管理をしてきたのが、他ならぬ実姉のメリー喜多川副社長(92歳)だった。

グループの財政基盤をより盤石なものにしたい。そう目論むメリー氏が行ったのが、事業の細分化だった。ジャニーズ事務所は現在、音楽著作権管理を担う「ジャニーズ出版」や舞台、コンサートを手掛ける「ヤング・コミュニケーション」など10社以上の会社群を形成している。

「ジャニーズ事務所がいくつもの会社に分かれているのは、なんといっても節税対策。会社を分割すると売り上げが分散されるので、法人税が安くあがるのを狙っているのでしょう」(相続コーディネーターの曽根恵子氏)

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