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NTTドコモ、「脱・携帯会社」でここへきて株価急上昇の意外なワケ

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マネー現代編集部 プロフィール

「dポイント経済圏」の巨大な可能性

追い打ちをかけるように、総務省はここへきて、格安スマホ会社が支払ってきた回線使用料の負担を軽減する方針を打ち出す見込みだ。

「回線を貸す側のNTTドコモにとっては減収要因になるうえ、ライバルとなる格安スマホ会社が増えれば顧客を奪われかねない。ダブルパンチで業績に響いてくる」(前出・アナリスト)

まさに「大逆風」が吹き荒れているわけだが、そうした中でいまNTTドコモの株価が上がっているのはいったいなぜなのか。

 

じつはここ数年、NTTドコモは携帯端末を売って大きく稼ぐビジネスモデルから、スマホを使ったサービスで稼ぐモデルへの転換を進めてきた。その「脱・携帯会社」路線のひとつひとつが徐々に浸透してきて、成果を生み始めているのである。

ドコモの吉澤和弘社長〔photo〕gettyimages

その代表的なものが共通ポイントの「dポイント」事業である。

ドコモユーザーではなくても使える利便性から、すでに7000万人を超える会員を抱えるまで急拡大しているのだ。

「最近では大手カフェチェーンのドトールがTポイントからdポイント陣営に移るなど、dポイント経済圏が広がっています。さらに、NTTドコモはキャッシュレス分野で勢い著しいLINEやメルカリとも提携するという大胆な一手を決断。彼らと一緒になって加盟店を開拓していく見込みで、さらなる拡大が期待できる」(大手金融機関幹部)

こうしてドコモユーザー以外の顧客を大きく抱え込むことで、まったく新しいビジネスチャンスが広がる可能性も出てきた。