日本株市場は年前半を切り抜け、いよいよ後半戦に突入。ここから上げるか、下げるかの分かれ目に市場関係者たちが息をのむ展開になってきた。
注目はここから本格化する夏の決算発表。昨年来からの懸念であった米中貿易戦争が落ち着きを見せる中、ここで日本企業の好決算や上方修正が確認できれば株価が大きく伸びる可能性がある。米国ではダウ平均が史上最高値を更新するなどポジティブニュースが駆け巡っており、この追い風に乗れるかどうかもまた試金石になりそうだ。
そんな日本株市場にあって、ズバリ的中率80%を超える『Phantom株価予報AIエンジン』(財産ネット社開発・運営、詳細はhttps://phantom-ai.com/)が導き出した「今週の注目銘柄」を紹介しよう。
今週の『Phantom株価予報AIエンジン』がピックアップした大本命銘柄はNTTドコモ(9437)である。ここへきて同社の株価がジワリと上げ始めているのである。
携帯電話業界ではいま、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクなど既存大手に逆風が吹き荒れている。
きっかけはこの6月、従来は携帯電話の2年契約を途中解約するには1万円弱の高額な違約金がかかっていたところ、総務省がこれを1000円以内に抑える方針を突然発表したことにある。
大手が顧客を囲い込む原因となっていた高額違約金を引き下げることで、業界全体にさらなる競争を促す狙いとされたが、携帯料金をめぐる有識者会議で打ち出されたこの方針に携帯会社には大きな衝撃が走った。
「そもそもNTTドコモは直前に新料金プランを発表したばかりのタイミングで、完全に総務省から『後出しじゃんけん』されたかたち。10月には楽天が携帯電話事業に参入してくるとあって、その料金プラン次第では一気に顧客が流出しかねない危機感が高まっている。NTTドコモは新料金プランをいきなり変更せざるを得ない事態も考えられる」(アナリスト)