地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
関数論や微分方程式など解析学全般にわたる研究で知られる数学者エミール・ピカール(Charles Émile Picard[仏]、1856-1941)が、この日、フランスのパリに生まれました。
1878年に示した「超越整関数はたかだか1つの値を除き、すべての複素数値をとる」というピカールの小定理は、複素解析学における重要な定理として知られているそうです。
これらのすぐれた業績によりピカールは1879年に、23歳の若さでトゥールーズ大学の教授に就任、後にソルボンヌ大学の教授も務めました。彼が1905年から1928年にかけて著した『解析概論』は数学書のなかでも名著として知られており、世界中の学生がこの本を教科書にして解析学を学んだそうです。
ピカールの定理について詳しく知りたい方は、この本にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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解析学の最初の難所「ε-δ(イプシロン・デルタ)論法」を使った極限の定義から微分積分まで。言葉だけではわかりにくい複雑な概念や考え方も、目からウロコのイラストですっきり理解。なぜこうなるのか、どんな意味があるのか、納得しながら学べます。