女子高生がインスタばりに「位置共有アプリ」にどハマりしてるワケ

「繋がりたい」心理に答えるアプリ
鵜ノ澤 直美 プロフィール

さらには、女子高生たちが『Zenly』に夢中になっている理由として、ゲーミフィケーション要素によりサービスへの依存度が増していることが挙げられるだろう。

誰とどこで一緒に過ごしたかをランキング形式で表示することができたり(つまり、友人との「親しさ」が客観的に数値化され、ランキング化される)、繋がる友達が増えるとプレミアムスタンプが使えたりと、のめりこむ要素が多いのだ。

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トラブルもありうる

『Zenly』を使うことに対して、「理解できない」という大人の意見も多い。確かに、位置情報を共有しあうことで起きる危険やトラブルもあるだろう。筆者が耳にしたこともある特徴的な位置情報共有のトラブルについて具体例を3つ挙げておく。

具体例1)恋人に勝手にアプリをインストールされてしまい、知らぬ間に位置情報を常時チェックされる
具体例2)アカウントを乗っ取られた際に登録している友人の位置情報が共有されてしまう
具体例3)Twitterで友人募集のためにIDを公開した際に、意図せぬ人と繋がってしまい恐ろしい事態(※)を招いてしまった

※ネッ友(ネット上の友人)に居住地が特定され、ネットストーキングからリアルなストーカー行為に発展など。

実は、大人も利用している

『Zenly』の人気は女子高生だけに留まらず、最近では大人の利用も増えている。たとえば、親子での利用だ。親は子どもの防犯目的として『Zenly』を利用している話を聞く。

ほかにも、社会人同士で『Zenly』を活用するケースもある。たとえば、シェアハウスの住人同士で登録し合うと、仕事帰りの飲みに誘いやすいというのだ。帰ってくる時間帯や今いる場所から遠くないかなど、あれこれ気を使うことなく、互いに誘い合うハードルが下がるという点が『Zenly』の魅力なのだ。

 

昨今、“知らない誰か”と繋がることへの恐怖心がなくなっている。しかし、位置情報においてはプライバシー性が高く、不特定多数の人に自らの位置情報を公開するのは危険であると断言できる。

『Zenly』に限らず、どのSNSでもいえることだが、こうしたアプリが普及する現状があるからこそ、危険性を把握し、トラブルを起こしたり巻き込まれたりすることなく、細心の注意を払って活用することが一層重要になっている。時代の趨勢を見ていれば、若い世代を筆頭に、「繋がりたい」という欲望に歯止めをかけることはなかなか難しいだろうから。