2019.08.02
# 不動産

これは奇跡だ…! 池袋が「チャイナタウン化」で大復活しているワケ

消滅危機から一転、人口増加が始まった
沖 有人 プロフィール

すでに「チャイナタウン化」

こうした外国人の人口は、自然に増えた訳ではない。政府の意図した政策の結果である。

訪日観光客の増え方はメディアでもよく報じられているので、ご存知の方も多いだろう。2012年に836万人に過ぎなかった訪日外国人旅行者数は、2013年には1036万人に達し、以降2014年に1341万人、2015年に1974万人、2016年に2404万人、2017年に2869万人、2018年に3119万人と近年、年を追うごとに急増している。まさにうなぎ登りだ。

オリンピックイヤーの2020年には4000万人、その10年後の2030年には6000万人の訪日観光客を政府は見込んでいる。この目標はビザの発給緩和方法を習得した日本政府からすると実現の道筋が見えているもので、荒唐無稽な数字ではない。

一方、日本に住む外国人も同様に増えている。

〔photo〕iStock

2012年に203万人だった在留外国人の人口は、2013年に205万人、2014年に209万人、2015年に217万人、2016年に231万人、2017年に247万人、2018年に264万人とこれまた、右肩上がりで増えているのだ。

これまで長らく約200万人だったのが、5年ほどで約3割も増えている。そのスピードは加速度的に増しているわけだ。

こうした外国人の増加とともに、在留外国人たちが「出身国ごと」に集まって住む傾向が顕著になっているのもまた興味深い。

 

例えば、韓国からの在留外国人は大久保周辺で新宿区、中国からの在留外国人は池袋周辺の豊島区や川口市、インドからの在留外国人は江戸川区といった具合いだ。

じつはすでに豊島区の国籍分布は、中国が約半数を占めている。ひとたび一部のエリアに集中すると、その求心力が増していき、より中国人の人口が増えていく――というわけだ。異国の地で身寄りのない状態は避けたい一心だと考えれば納得もできるだろう。こうして、池袋の一角はすでに「チャイナタウン化」している。

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