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やるべきことが多い人にこそオススメの「To Do リスト」活用術

シンプルだから習慣化できる
仕事がたまる、残業が減らない、遊ぶ時間がない……。「もっと時間があればいいのに!」と思っている人は多いだろう。超多忙の人気ブックライターで、著書『プロの時間術』を刊行したばかりの上阪徹氏は、やるべきことをリスト化することで、仕事の効率を高めているという。ライターになってから、一度も締め切りに遅れたことがない上阪氏が「To Do リスト」活用術を語る。

いつでもどこでもメモをとる

人は忘れる生き物、という話を取材で聞いてから、かつて以上に私はメモを残すようになりました。たしかにそうだ、と改めて思ったからです。

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電車の中や駅に向かって歩いている途中に、いろんなメモをスマートフォンにしているのですが、それはこの取材で話を聞いてからのことです。やっぱり忘れてしまうんだ、これはしっかりメモをしておかないといけないぞ、と。

会社員のコピーライター時代から、メモはせっせと取るようにしていました。求人広告の制作の仕事でしたが、しっかりメモを取っていないと、あとで痛い目に遭ったのです。

広告を出稿する企業の経営者や人事担当者、また入社した実際の社員などに取材をすることも少なくありませんでしたが、メモがないと、書く段になって、「あれ、どんな話だったっけかな」「どういう言葉で言われていたかな」などと困ってしまうことになった。

今では驚くべきことですが、当時は音声を記録するためのレコーダーも回していませんでした。カセットレコーダーは大きく重く、使い勝手が悪かったこともありますが、そこまで記録にこだわっていなかった、ということも大きかった。

ところが著名な方々に取材するようになって、レコーダーは必須になりました。その言葉を取材で語ったかどうか、きちんと確認するためにも必要になったからです。以来、取材後は多くのケースで録音したものを聞いてから、原稿を作るようになりました。

 

実際のところ、そのほうが明らかに効率的でした。しっかりした正確なメモをもとに原稿を作ったほうが、はるかに早く原稿が仕上がったのです。記録の重要性を、改めて私は知ったのでした。

そして「人は忘れる生き物」という話を聞いて以降は、とにかくあらゆることをメモするようになりました。

「あ、あの原稿はあそこにこういう内容が入ればいいんじゃないか」「こんな本の企画があったら面白いんじゃないか」など、ふと浮かんだ仕事のアイディアはもちろん、「住民税を支払わなくちゃ」「自動車の車検の連絡をしておかないと」「そろそろ炭酸水を注文しよう」といったことまで、全部メモするようになりました。なぜなら、必ず忘れてしまうからです。

スマートフォンのメーラーの下書きに入れているほか、メモアプリも使いますし、音声で入力するとテキストにしてくれるメモも使います。やらなければいけないことを、タイトルをつけて自分にメールをすることも少なくありません。忘れることがわかっているからです。それをすべてリスト化していく。

おかげで「うっかり」がずいぶん減りました。そして、「何か忘れてるんじゃないかな」という「ぼんやりした不安」が大きく減りました。