ついに迎えた20日、山田家の当落やいかに。
「私のチケットはすべて外れ。でも、夫が申し込んだ、女子バレーの3位決定戦のチケットが4枚当選したのです」(同)
ここで問題が生じてしまった。山田家は、子どもが5人に夫と妻で7人家族。ところが、チケットは4枚しかない。
誰が五輪を観戦できるのか、争奪戦が始まった。
一歩リードしているのは中学1年生の長男だ。
「長男は、祖父である『オリンピックおじさん』の遺志を引き継ぐと宣言しているのです」(同)
だが、他の4人の子どもも負けてはいない。
「4人はチケットが当たったバレーをやっています。一方、長男がやっているのは器械運動です」
次のチャンスは今秋の先着順販売だ。山田家全員が五輪を観戦できるように、オリンピックおじさんも天国から笑顔で応援していることだろう。
『週刊現代』2019年7月6日号より