他人によく見られたい人や
完璧主義者に起こりやすい?

では、このストレス臭はどのような人に発生しやすいのか。

緊張しやすい人や初対面が苦手な人は当然ニオイが出やすいと思います。ただ、緊張やストレスの場面は、日々やって来るものなので何か新しいことに直面すると誰でも出る可能性が高い。また、“こうしないといけない”という水準が高い人や完璧主義者、“他人によく見られたい”と思う人もニオイが出やすい傾向にあるのではないかと思います」

具体的にどのようなニオイなのか。ストレス臭のサンプルを嗅がせてもらった感想は、“ラーメンの上にのっている薬味”のようで鼻にツーンとくる感じ。ストレスの時に出てくるニオイのイメージは人それぞれ異なり、資生堂が実施した調査によると以下の声が挙がった。

「実は先日、彼氏と別れたんですけど、彼からこのニオイがしたんです」

と、取材に同席した女性スタッフが突然言い出した。何をいきなり言うのかと思ったら、「彼に会ったときに、いつもと違うニオイというか、変なニオイがするなと思っていて……その疑問がいま解明されました! 

その彼、実は浮気をしていたんですよ(怒)。彼が見知らぬ女性と一緒にいるところを目撃した友人からの情報がいくつかあったので、『この前、〇〇にいたよね?』、『△△には誰と行ったの?』と彼を問い詰めていて、彼が『一緒にいたのは家族だよ』と言い訳してきたときに、すごくニオってきました。問い詰められた焦りと嘘をついていることによる緊張状態だったんでしょうね(笑)」

一例ではあるが、ストレス臭の発生はこういうシチュエーションでもあるようだ。では、このニオイを自分で確認する方法はあるのだろうか。

「わたし個人(勝山さん)の一例で検証もしていないため、みんながみんな確認できるかは分かりませんが、私はアクション系の映画を観るのが好きでして(笑)、ハラハラドキドキしながら、手をグーにした状態で映画を見入っていたらグーの穴(親指の付け根あたり)からニオイがしてきたことがありました。手の平は目に見えない蒸気が常に出ているのでグーにして密閉すると皮膚ガスが溜まります。ですからグーの状態で嗅いでいただくと確認しやすい可能性があります。

ただ、ストレス臭の皮膚ガスは分子量が小さく軽いので、ふわっと浮いていき、ニオイがあまり残りません。それに比べて、加齢臭はちょっと重いので服や枕にニオイが残りやすい。ニオイは慣れていくと自覚しにくくなるので、特に加齢臭は、着ていた洋服を脱いで嗅いでみたり、枕を少し自分から離してみると確認できると思います」