本格的な夏になると特に、気になってしまうのがニオイ問題。最近ではスメルハラスメント(略してスメハラ)という言葉も出てくるほど、ニオイが周囲に与える影響は大きいと思われる。そこで、加齢臭の発見から約20年、資生堂が新たに発見した「ストレス臭」とともに、ニオイについてご説明しよう。

詳しくは後述でご説明するが、「ストレス臭」は年齢・性別関係なく、いくら清潔にしている人でも発生する可能性がある。そして、「ストレス臭を発した人が自分から出たニオイを嗅ぐことで、ネガティブな心理状態になる」さらに、「そのニオイを嗅いだ周りの人も心理的な疲労と混乱を感じる」という、まさに“負のスパイラル”を起こすニオイであることが証明されている。

そう、他人事ではないニオイなのだ。今あなたが感じている、自分や他人のニオイは「ストレス臭」かもしれない。

ニオイに敏感な日本人、
その美意識の高さは古来から

突然だが、自身のニオイ問題について考えたとき、学生の頃は体育の授業や部活後にシャワーを浴びることなく制服に着替えても、自分の体臭も同級生の体臭もさほど気にならなかったように思う。しかし、社会人になり、年齢を重ねていくと、他人だけでなく自分のニオイにも敏感になり、ニオイケアに対する意識も強くなってきた。特に日本人は、他国に比べてニオイケアの意識が高いといわれるが、その理由は古くからの慣習が関係していたという。

資生堂 エージーデオ24 マーケティング担当・熊坂友貴さんによると、
「日本には、“身の回りを清潔に保つ”という高い美意識が古くからあり、江戸時代に海外から渡来してきた宣教師などが、日本の町の清潔さに驚いたと言われています。そして、清潔さとともに“香り”にも、日本ならではの美意識が存在します。例えば、東大寺の正倉院に香木が収蔵されていることは有名です。平安時代には香道が貴族の生活に欠かせないものとして広まりました。その考えは武家文化にも浸透していき、江戸時代になると庶民の一部にも伝わりました。明治期以降には、茶道や華道と並んで、香道が教養の一つとして広く認知され、このような文化的背景が、キレイ好きでニオイに敏感な日本の社会性を生み出し、現代にも息づいているのです」