夫婦の財布は「一緒」がいいか、「別」がいいか…その意外すぎる正解

落とし穴にハマる夫婦たち
横山 光昭 プロフィール

Aさんは、夫に下の子の大学の費用を半分は出してもらうつもりでした。また、夫は自分で老後資金を貯めていると思い込んでいました。

「大学の費用を自分が負担すると、今までの貯蓄の大半を取り崩してしまう。そうなると老後資金が足りないのでは……」

Aさんは急に不安になりました。

 

55歳、貯金ゼロからの再スタート

では、Aさんはこれからどうしていけばよいのでしょうか。

一般的には、生活費の圧縮をして今から蓄えを増やすとともに、定年後も働いて収入を得る方法を考える必要があります。

老後資金はまとまったお金が必要ですが、その貯えはすぐには作り出せません。こうした世帯では定年後も収入を確保し支出を抑えて、収支のバランスを保つことを考えなくてはならないのです。

しかもこう考えて行動しようにも、互いの収入や資産状況を知らないと話になりません。まずは夫婦で今後どのようにお金を準備するのか、暮らし方をどうするのかを話し合ってもらうことにしました。

夫ははじめ、自分の資産状況を見せることに後ろ向きでした。Aさんは「私の老後資金だけでは、まったく足りない」と訴えると、渋々状況を話してくれるようになったそうです。

すると夫は最近、役職定年となり収入が3割も減ってしまい、月の手取り収入42万円が、30万円を切るほど激減していました。夫の財布は毎月、赤字。役職定年前は毎月5万円ほど貯蓄できていましたが、今では自分の貯蓄を取り崩していたのです。

「まとまった学費は出せない」と言うのも、こうした理由からでした。