夫婦の財布は「一緒」がいいか、「別」がいいか…その意外すぎる正解

落とし穴にハマる夫婦たち
横山 光昭 プロフィール

夫が「もうお金は出せない」と…

例えば、万が一の出来事があって一方が働けなくなったり、子どもが生まれて教育費について考えなくてはいけないというときに、迅速に対応できないことがあります。

夫婦でやり繰りや分担の仕方をいま一度、話し合う必要がありますが、この話し合いがうまくいかないケースも散見されます。

あるいはマイホームの購入などでローンを組もうとするときは、収入や資産状況を明らかにしなくてはなりません。そのときはじめて相手の資産状況やお金の使い方を知ることになるのですが、例えば貯蓄がまったくなかったり、それどころか借金があったり、浪費癖が明らかになったりするご夫婦も少なくありません。

老後資金のつくり方でも同じです。

 

互いの状況を知らなければ、「相手が貯めているはず」という思い込みだけ強く持ってしまい、実際はほとんど蓄えがなかったということになりかねません。

私たちに相談に来られた会社員の夫(55歳)を持つ共働きのAさん(52歳)夫妻に起きたことはそんな一例でした。

〔photo〕iStock

Aさんご夫婦は、結婚当初から夫婦別財布の家計管理。子どもが2人いますが、上の子は養育費も教育費も、互いに出し合う形で支払ってきました。下の子もあと1年ほどで大学に行き、巣立つ予定です。

ところが、そろそろ下の子の大学の費用の分担について決めておきたいと思ったAさんが、夫に相談したところ「まとまったお金は、もう出せない」と言われてしまったのです。