毎日1200人減少…日本を襲う「出生数ゼロ」という深刻すぎる危機

「無子高齢化」を考える
前田 正子 プロフィール

未婚率の高いまま40代に突入

団塊ジュニアとポスト団塊ジュニアは未婚率の高いまま40代に入りつつある。

今になって、就職氷河期世代の支援を強化しようとしているが、本当はもっと早く取り組まれるべきだった。

実は日本の合計特殊出生率が過去最低を記録したのは2005年の1.26である。2005年は団塊ジュニアが31~34歳という最も子どもを産む年代になった年である。この時に過去最低の出生率を記録したのであるから、何か構造的な問題が起こっていると気づくべきだった。

団塊ジュニアやポスト団塊ジュニアが安定した雇用を得ていれば、未婚率も今ほど高くならず、少子化がここまで進行することはなかっただろう。

しかし、人々は日本の経済構造が変化していることに気づかず、若者雇用問題や少子化は自己責任論にすり替えられていた。抜本的な対応策がとられないまま、日本は貴重なチャンスを逃してしまったのだ。

 

今後、日本は人口を減らしながら高齢化率の上昇に直面することになる。

高齢者の介護対策として2000年に介護保険が導入されたが、このままでは介護をする介護福祉士だけでなく、制度を保険料や税で支える現役人口も減り続ける。

だが未だに強力な少子化対策が講じられることもなく、人々は人口減少のもたらす深刻な危機にまだ気づいていない。

私たちの前にあるのは、これまで世界の誰も経験したことのない未知の未来である。