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米国で大流行「フェイク・ミート」を食べてわかった、そのスゴイ実力

このビッグ・トレンドは本物だ

「フェイク・ミート(偽物肉)」企業が上場で大成功

今、ナスダックで急上昇している株がある。

ビヨンド・ミート社(2009年設立)という食品製造業社の株だ。“ビヨンド・ミート=beyond meat”、つまり、肉を超える製品というわけだが、肉を超えるといっても、この製品は肉ではない。

肉に極めて似せて作られた、いわば、“偽物肉”、フェイク・ミートだ。

肉に変わる食品ということから“代替肉”と呼ばれたり、実験室で生み出されたことから“ラボ・グローン・ミート(lab grown meat)”と呼ばれたりもしている。

アメリカでは、このフェイク・ミート市場が数年前から成長しており、その中でも、業界最大手のビヨンド・ミート社は今年5月初旬にナスダックに上場して以降、株価がみるみる上昇。6月27日には、株式公開時の25ドルの6倍以上となる155.20ドルに到達、時価総額は9ビリオンドルを超えた。

今年、アメリカで最も成功した株式上場の一つと言っていい。

フェイク・ミートには著名人も注目していて、ビヨンド・ミート社にはビル・ゲイツやレオナルド・ディカプリオ、元マクドナルドCEOのドン・トンプソンらが投資。トンプソンは同社の取締役に就任している。

また、ビヨンド・ミート社と競合している企業にインポシブル・フーズ社(2011年設立)があるが、同社にはビル・ゲイツやテニスプレーヤーのセリーナ・ウィリアムズ、ラッパーのJAY-Z(ビヨンセの夫)、アーチストのケイティ・ペリーらが投資している。

 

このように成長を続けているフェイク・ミートとは何なのか?

一言で言えば、植物を加工して作ったフードと言っていいだろう。そのため、“植物ベースの肉”とも表現されている。

例えば、ビヨンド・ミート社のフェイク・ミートは緑豆などの豆類や米タンパク質をもとにして作られており、4オンスのフェイク・ミートには20グラムのタンパク質が含有されている。

つまり、植物ベースとはいえ、肉並みのタンパク質をしっかりと含んでいるので、栄養価も十分に高いのだ。

また、アレルギーの原因とされているGMO(遺伝子組み換え作物)やグルテン、大豆が含まれておらず、通常の肉よりも心血管疾患のリスクを高める飽和脂肪が少ないため、ヘルシーと言える。