4つ星以上の商品だけ扱うリアル店舗「アマゾン4スター」本当の狙い

アマゾンの行動パターンから分析
陰山 孔貴 プロフィール

 リアル店舗も制覇できるか

その際は、プラットフォームを提供しているアマゾンは、世界でどのような消費が行われているのかを把握するようになります。

それに、アマゾン自身で店舗展開を行うよりも、既存の小売店にプラットフォームを提供する方が、より効率的に世界の情報を得ることもできそうです。

 

そして、このプラットフォームから得た情報を武器に満を持して世界のリアル店舗へ果敢に攻勢をかけていく。

アマゾンがこれまで行ってきたことに似ていると思いませんか。

ちなみに、このアマゾン4スターは書籍や玩具等を扱っているお店ですが、先述しました食料品を取り扱っているスーパーマーケット「ホールフーズマーケット」と「アマゾン・ゴー」でも同じことを狙っていると考えられます。

 まだ見えぬ覇権争いの結果

ただ、現状を見ると無敵艦隊状態のアマゾンの一人勝ちを想像してしまいますが、もちろん、アマゾンも未来永劫において安泰というわけではありません。

それは過去の歴史からも明らかでしょう。

プラットフォームの覇権争いは激しく、盟主の座が入れ替わることもしばしばです。

今後、我々が想像もしない新たなビジネスをしかける企業も出てくることでしょう。

もしかすると、その頃には、アマゾン4スターは役目を終え、姿を消しているかもしれません。

ただ、少なくとも新しいビジネス形態につながる一歩にはなることでしょう。

刺激的で面白い未来への一歩、それがアマゾン4スターの「もう一つの姿」でもあります。