# ビジネススキル

「仕事速いね!」と言われる人が意識している、たった3つのコツ

意識の違いで評価は大きく変わる
鬼頭 政人 プロフィール

「速さと質」のバランスを見直す

現代では、ほとんどの仕事にスピードが求められます。たとえば、ある国で小さなビジネスが成功を収めたとします。昔は「小さく始めて大きく育てよ」という考え方があり、じわじわと評判が広まり、信用が積み重なってビジネスが大きくなったものでした。

ところが、現在は情報が瞬時にして世界中を駆け巡り、ボヤボヤしていると誰かに真似されて、あっという間にシェアをとられてしまいます。状況は社員でも同じです。社員が与えられた作業を早く済ませれば、上司はその精査や判断に時間をかけることができます。1つの仕事を早く終えれば、それだけ早く次の仕事に取り掛かれます。

仕事をテキパキこなす人は重宝がられ、どんどんいい仕事が回ってきます。経験値が積み上がり、何も考えずにボンヤリ仕事をしている人との差は、どんどん開いていくでしょう。

問題は、速さと正確さとのバランスです。「速くて正確」ならば言うことはありませんが「二兎を追うもの一兎をも得ず」のことわざもあります。どちらか重視しなければならないなら、速さの方が価値を持つケースが大半です。

ところが、世の中には速さよりも正確さが求められる業種もあります。たとえば弁護士などはその一例で、法令・条文と判例と証拠が絶対の世界です。裁判に臨むには、法令・条文を一言一句まで完璧に精査して、一切の矛盾も1ミリの漏れもない書類を作らなければなりません。99%まで完璧でも、残り1%に見落としがあると、苦労がすべて水の泡になるのです。

ゆえに弁護士の仕事は期日が十分に確保され、正確性を最優先に進められます。ほかにも、人の安全を預かる仕事(医師や交通機関など)も、速さより正確さやクオリティが重視される世界だと思います。

 

ただ、そのような業種でも、組織で働く以上は速さが求められる局面はありますし、ダラダラやっていいわけではありません。「仕事ができない」と思われてしまう人は、このバランスの見極めが苦手なようです。「さっさと済ませるべきこと」に時間をかけて、「大事な部分」に割く時間がなくなったりします。自分が手掛けている仕事が、会社全体の中でどのような意味を持つのか。「速さと正確さ」のバランスをどうするか。まず考えてみてください。

ここまで、「仕事ができない」と思われてしまう3つの理由を解説してきました。少しでも当てはまった方は、今日から少し意識を変え仕事に臨むことで「仕事ができる」と思われる余地が大いにあります。そして、仕事ができるだけでなく、仕事が速いと言われるにはいくつかのコツがあります。

上司や先輩に「仕事速いね!」と言わせるコツをしっかり押さえて、仕事を楽しんでしまいましょう。

弁護士とIT企業経営者を経験した著者が教える『「仕事速いね! 」と言わせるコツ50 』