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ハイパーインフレで「地獄」と化したベネズエラ、そのヤバすぎる現実

「人口の1割」400万人が国外脱出!
若旦那 プロフィール

「ベネズエラ人口の1割」400万人が国外流出

「飢える他ないよ。ベネズエラで見かけるのはやせ細った人ばかり。それくらいベネズエラの状況は悪い。インフラも崩壊状態でインターネットはほとんどつながらないし。水道・電気の供給もまばらな状態だ」と、ヘスースは語った。

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ヘスース自身もベネズエラにいたころはまともに食べれていなかったそうだ。事実、亡命時に痩せ細っていた彼は、コロンビアに来て8キログラム太ったという。

またヘスースはベネズエラの治安の悪化にも言及した。

「ベネズエラでは泥棒もすごく増えてる。携帯電話目的の強盗事件は日常茶飯事。もし強盗に携帯を渡さなければ撃たれる。自分の家も泥棒に入られた。食べ物や家具や家電など金目になりそうなものは全部取られた。

あと首都のカラカスや国境には『コレクティーボ(colectivo)』と呼ばれる政府系民兵組織がいて反政府デモが起きると彼らが出動してデモ隊に銃撃する事件も起きている」

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マウリシオ、ヘスースの様に、ベネズエラ人は皆、家族をベネズエラに残してでも海外に出国せざるをえない状況に追い詰められている。

なんとベネズエラ人の国外流出は把握されているだけでも400万人を超えている(6月7日付国連発表)。2015年末時点でのベネズエラ人の国外流出は69万5000人だったので、驚異的なペースだ。ベネズエラの人口は3000万人超なので、1割以上が国外に流出した計算となる。

 

彼らはどこに逃げたのか。コロンビアには約130万人、ペルーには76万8,000人、チリには28万8,000人、エクアドルには26万3,000人、アルゼンチンには13万人、そしてブラジルに16万8,000人以上のベネズエラ人がいる。

私は現在コロンビアにいるが、この数字を参照せずとも、本当に大勢のベネズエラ人がコロンビアに押し寄せてきているのは日々感じられることだ。

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