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ゲームが地方を救う日〜eスポーツ最先端の地は「北陸」だった⁉︎

富山、石川…地方創生の「新常識」
筧 誠一郎 プロフィール

ゲーム好きが集まってワイワイと楽しむことはもちろんですが、堺谷さんたちが優れていたのは、工芸品をトロフィーとしたり、東京で年2回程度定期的に開催されている日本最大級のゲームコミュニティイベント「C4LAN」に富山ブースを作って富山の名産品を販売したり、富山の踊りを披露したりして、ゲーム好きの若者が多く集まる場を通して富山の魅力を発信し続けたことにあります。

「C4LAN」での富山県のブースの様子/「ToyamaGamersDay/富山県eスポーツ連合」のTwitterより

この成功例は「富山モデル」と呼ばれ、各地に影響を与えていくことになります。

2019年2月、石川県金沢市では、eスポーツを通じた人材育成と企業誘致などを検討するeスポーツ活用産業創出検討会が、「まちなかに創る」と「地域を拡げる」をテーマに、産学官連携の「eスポーツ金沢モデル」を取りまとめ、市長へ報告。いくつかある取り組みの中でも注目のものとしては、金沢市経済局産業政策課が運営するビジネスインキュベーション施設「ITビジネスプラザ武蔵」に「eスポーツ工房」という、無料でeスポーツ体験ができるスペースを設置したことです。

金沢市ではこうした取り組みを通して、新しい成長産業の創出や老若男女が参加できるユニバーサルスポーツになるように普及推進を図っていくとしています。このように今、北陸は日本のeスポーツ地方創生の最先端を走っているのです。

 

一般企業もeスポーツに注目している

また、eスポーツは、一見関係なさそうな業界・企業でもじわじわと広がりつつあります。その例が、愛知県扶桑町にある三笠製作所です。制御盤の設計・製造を手がける同社は、2018年7月にeスポーツの実業団を立ち上げました。その意図は、若者にアピールできるeスポーツでリクルート戦線を優位に勝ち抜こうというものです。

三笠製作所のeスポーツ実業団チーム「KYANOS(キュアノス)」は設立時も注目を集めましたが、さらに同じく社長主導のプロジェクトとして社内に「eスポーツ部」を立ち上げた日立システムズと企業対抗戦を実施し、これも大きな話題となりました。こうした動きが多くの人や企業の目に留まり、新人獲得だけでなく本業のビジネスと連携する例も現れてきているということです。

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