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ゲームが地方を救う日〜eスポーツ最先端の地は「北陸」だった⁉︎

富山、石川…地方創生の「新常識」

若者の一大潮流となっている「eスポーツ」。最初の頃は砂に水を撒くような状況でしたが、2017年の東京ゲームショウの頃を境に風向きが変わり始め、2018年は正に「日本のeスポーツ元年」として後世に伝えられるであろう歴史的な年となりました。

Gzブレインが2018年12月に発表した日本eスポーツ市場の推計では2017年に約4億円しかなかったものが、2018年に約48億円と爆発的な伸びを示し、2022年には約100億円まで伸びると予測しています。

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ここまで景気のいい話はなかなか少ないと思います。「eスポーツ」という言葉は2018年の流行語大賞にノミネートされて、様々なナショナルクライアントが我先にとeスポーツのチームや大会のスポンサードを始めており、まるでバブルが起きているのでは、と見間違うような光景が繰り広げられています。

しかしながらこのブームはバブルにはなりません。今後もその成長は揺るぎないものと考えています。それを示す根拠の一つとして、eスポーツを地方創生とつなげていこうという動きが日本全国に巻き起こりつつあるのです。事実、「今、地方でeスポーツが一番盛り上がっているのは北陸だ」というのはeスポーツ関係者の中では常識です。

地方創生のきっかけとなった「富山モデル」

大きなうねりのスタートは毎年1000人規模の人口減少に見舞われている人口約17万人の富山県高岡市にありました。

2016年、高岡市の高岡駅前に「JOYN」というゲーム好きが集まるバーがオープンしました。店主である堺谷陽平さんは、元々ご自身がゲーム好きなこともあり、お店で定期的にゲーム対戦会を開催していました。その対戦会が面白いということが口コミで広がり、徐々に規模が大きくなっていきました。

この一連の動きは「富山ゲーマーズデイ」と名付けられ、「富山らしい何かを伝えたい」というコンセプトで多くのゲームイベントが企画・実施され始めます。

 

堺谷さんはかなりのアイディアマンで、2017年4月に富山県砺波市にある若鶴酒造の酒蔵で、オールナイトで地酒を味わいながらゲームを楽しむイベントを開催し、多くの県内メディアに取り上げられるなど、さらに認知を広げました。