〔photo〕iStock

衝撃! 老後2000万円問題で「金融機関のヤバい営業」が始まった

あなたの不安が狙われる

「老後に2000万円」をセールストークに

金融庁の市場ワーキンググループ(以下WG)の報告書をめぐって、いまだ騒ぎが収まらない。しかも、このテーマがメディアと野党の格好の題材となってしまった結果、「老後に2000万円」をめぐって誤解と不信が蔓延する状況が広がっているのは残念で仕方がない。

〔photo〕gettyimages

さすがに一定期間経過すると冷静な論調も目立ち始めたが、いまだに的外れのコメントも見かける。私はこうした事態に対して、「老後2000万円問題」について次の5つの誤解が広がっていると書いた。

○誤解1)年金破たんの問題でもなんでもないしそもそも破たんはしない
○誤解2)老後の全部を備えるのではなく一部の問題
○誤解3)足らないのは食費ではなく「老後の生きがい予算」
○誤解4)実は退職金はこの2000万円に含めていい
○誤解5)老後に必要なお金は実は人それぞれ

 

この誤解に気づいた人たちには、野党の追及も与党の防戦も、報道やブログの言説の多くも的外れだったということが分かっていただることだろう。

つまり、普通に働く、普通の会社員は、実は「老後に2000万円」問題をそれほどおびえる必要はない。むしろおびえるがあまり、疑心暗鬼を生じる、となっては本末転倒である。そこにつけいる輩があるからだ。

すでにいくつかの金融機関は「老後に2000万円」をセールストークのネタとして準備し、手持ちの金融商品の販売をもくろんでいると報じられている。たいていの商品は我々より金融機関のほうに利益がある。要注意だ。