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# 鉄道

東海道新幹線「こだま」700系、鉄道通たちが“わざわざ”乗る理由

お得に乗れて、楽しみ方もいろいろ

現在、毎日運行する定期列車の新幹線「のぞみ」はすべてN700系である。かつて、「ひかり」「こだま」の多くは700系の運行であったが、いつの間にかN700系に当たることが増え、逆に700系の列車は時刻表で探さなければならない状況だ。ただし、時刻表には700系で運転との表記はないので、N700系と500系(山陽新幹線のみ)という表記のない列車を探すことになる。

700系は、1999年に営業を開始した第4世代にあたる形式で、走り始めて20年の今、引退の時期を迎えつつある。2019年度末には、東海道新幹線のすべての車両がN700、N700Aに統一。そして2020年夏には、新形式のN700Sの登場が予定されていて、新しい時代が始まろうとしている。

有楽町駅を通過する700系/撮影:野田隆

消えゆく700系ーー。「古きものを懐かしむ」という観点ではなく、700系の特色を今一度振り返ってみよう。ここでは技術的なものではなく、乗車する時に分かる車内サービス面での話に限定する。

 

豪華なグリーン車に格安で乗れる

まず、700系の特徴と言えば、禁煙の動きが広がる今となっては珍しい喫煙OKの車両があるという点だ(10号車のグリーン車、15号車の普通車自由席、16号車の普通車指定席のみ)。

JR東日本の各新幹線、北海道新幹線、北陸新幹線、九州新幹線はすべて禁煙車であり、在来線の特急列車も、寝台特急サンライズ瀬戸・出雲の一部の車両以外は全面禁煙である。また私鉄特急も、近鉄特急の一部列車に喫煙OKの車両が残る。私はタバコを吸わないけれど、愛煙家にとっては、希少価値となった自席でタバコが吸える新幹線車両がついに消えることになるのだ。