天売島で撮影した海鳥・ケイマフリの写真です。
春から夏の間は、切り立った断崖の岩の切れ間に巣を作って子育てをしていますが、冬になると海上で群れを作って暮らします。
ケイマフリが飛び立つときは、水面をしばらく走ってから飛び立ちます。
助走が必要なんです。
なぜ助走が必要かというと——
身体が重いんです。
ケイマフリは、オロロン鳥(ウミガラス)と同じように、海中で魚を捕食します。このタイプの鳥は、潜って自由に泳ぎ回るために、身体が重くなっているんです。軽いと浮いちゃいますからね。
助走中は、名前の元となった赤い足が、ランニングシューズを履いているように見えました。
ケイマフリが飛び立った後、天売ブルーのきれいな水面には美しい波紋が続いていました。