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男性が「自分の精子を見る」機会が超重要だと言える、これだけの理由

自分の「性」と向き合う

リアルな精子が教材の勉強会

不妊のうち、男性由来のケースが約半分を占めるという話を聞いたことがあるだろうか。

この事実を初めて突きつけられたとき、おののいた男性は少なくないだろう。男性は、性について「ふざけて話す」ことは得意だが、いざ核心を突くような自分事となると、途端に口をつぐんでしまうものだ。

男性不妊を含め、男性が「性」となかなか向き合えないこうした現状を打破するため、「精子を自分の目で見る」ことを入り口に、男性を改めて性教育へ導く活動が、東京の片隅で行われている。

「今度、知り合いの助産師さん主催で、男性を集めて『自分の精子を見て勉強する会』をやるのですが、いらっしゃいませんか?」

こんな連絡をくれたのは、リクルートライフスタイルで働く友人であった。彼は『Seem(以下、シーム)』という、スマホを使って自分の精子をセルフチェックするツールキットを開発している人物だ。

 

ある助産師さん主導の下、自分の精子の状態をリアルタイムで見ることを入り口に、精子の基礎知識、そして男性不妊や妊活、生命誕生のメカニズムについて学んでいく勉強会が開催されるというのだ。

リアルタイムな精子観察という点が非常に斬新であり、男性としてもライターとしても興味を覚え、二つ返事で取材したい旨を伝えた。

しかし、上述の通り、男性は「性」について正面から突きつけられるのが苦手な傾向がある。ましてや、助産師さんとはいえ、精子を異性の他人に見られるなんて、嫌に決まっているはずだ。

果たして人は集まるのだろうか、参加者はどのような気持ちで参加するのであろうか。

そんなことを思いながら、現場の様子を客観視できる唯一の存在として、平日の夜に都内某所で開かれた『我が精子を愛でる会 体験型性教育』に参加した。

会場に到着すると、すでに男性陣5名が遅刻せずに集まっていた。だが、皆どことなくソワソワと緊張した面持ちだ。