Photo by iStock
# ビジネススキル

「25年間、一度も締め切りを破っていない」凄腕ライターの時間術

ヒミツは「小分け」と「時間割」にあり
仕事がたまる、残業が減らない、遊ぶ時間がない……。「もっと時間があればいいのに!」と思っている人は多いだろう。超多忙の人気ブックライターで、著書『プロの時間術』を刊行したばかりの上阪徹氏は、ライターになって25年間、一度も締め切りに遅れたことがないという。その秘密は、仕事の「小分け」と「時間割」にあるそう。凄腕ライターが実践する時間術に迫った。

仕事は「小分け」にして考える

私は文章を書く仕事でフリーランスになって25年になるのですが、これまで一度も締め切りに遅れたことがありません。

Photo by iStock

あまりに早めに原稿を作っていたために、送るのをすっかり失念してしまっていた、ということがありましたが、それ以外は本当にありません。

インタビュー原稿のような短いものだけではなく、書籍の原稿でも締め切り遅れは一度もない。こんな話をすると、驚かれることがあります。

出版界では、締め切りを守らない人がたくさんいる、ということもありますが、そこまで締め切りを守ることを徹底しているというのは凄い、と。そんなふうに言ってもらえることはありがたいことですが、私は特別なことだとは思っていません。

そしてもうひとつ、これだけ大量に仕事をしていると、締め切りのプレッシャーでさぞや疲れてしまうのではないか、と問われることもよくあります。

しかし、実は締め切りのプレッシャーというのは、私にはほとんどありません。もちろん「やらないといけない」という気持ちは常にありますが、プレッシャーになったりはしない。

 

これも「小分け」と「時間割」で仕事をしているからです。仕事がしっかり分割されて、時間割で配分されて、それをしっかりやっていれば、確実に締め切りまでに仕事が終わるように整えられているのです。

だから、何も考えなくてもいい。ただ、自分が作った「時間割」に則って、黙々と仕事を推し進めていけば、ちゃんと締め切りに間に合うようになっているのです。

締め切りの前日に、ふうふう言いながら原稿と格闘する、などということは私にはまったくありません。

もとより締め切りというのは、仕事の約束です。仕事の約束を守れない、というのは、仕事人として失格ではないか、というのが私の見解です。

ただ、面白いことに、ビジネスパーソンとして優れた仕事をしている人でも、なぜか出版社や新聞社から原稿を依頼されたりすると締め切りが守れなくなる、というのです。これは極めて不思議なことです。