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# ファイナンシャルリテラシー

5年以内に起こりうる「100年に1度の大恐慌」から子どもを守る方法

大きなピンチをチャンスに変える
「学校の成績より、お金の知識(ファイナンシャルリテラシー)のほうが大切だ」。こう言い切るのは、10億円超の資産を持つ個人投資家で、著書『お金の教育がすべて。』があるミアン・サミ氏だ。「いつ大恐慌が起きてもおかしくない」と警告するサミ氏。この危機からわが子を守るにはどうしたらよいか? 親ができることを教えてもらった。

お金の歴史は繰り返す

2019年の経済状況は、1939年と酷似しています。実際に1939年と2019年の各国の新聞記事を見ていると、固有名詞は違うけれど、ほとんど同じようなことが書かれているのです。

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どんな点が似ているのでしょうか?

1939年には、各国が競い合うようにお金をたくさん刷っていて、経済が良くなっているように見えていたため、それぞれの国民も喜んでいました。その直後に太平洋戦争が勃発しています。

2019年現在の世界経済の状況もまさに同様です。各国がこれでもかというくらいに金利を下げて、たくさんのお金を刷っています。景気も割とよく、株価も上がっています。

それだけではありません。2019年現在の各国の「金利」「中央銀行のバランスシート」「貧困と格差」「債務状況」など、お金の状態を示す各種指標が1939年の状況ととても似ているのです。それらの経済指標が類似しているということは、当時と同じようなことが起こる可能性が高いと判断できます。

ちなみに、1930年代初期の大不況と2008年のリーマンショック時には次のようなことが類似しています。

 

(1)借金金額のピーク(1929年と2007年)

(2)金利(お金のレンタル料)が0になる(1931年と2008年)

(3)お金を刷るペースが加速する(1933年と2009年)

また、1929年の世界恐慌から始まった1930年の大不況と2008年のリーマンショック後には金利が下げられ、お金を刷ることで借金を増やす政策がとられました。すると、次のようなことが起こりました。

(4)大きなクラッシュの後の株や金融資産の上昇(1933~1936年と2009~2017年)

(5)大きなクラッシュの後の経済全体の上昇(1933~1936年と2009~2017年)

(6)金融引き締め(金利を上げて、借金を減らし、お金を刷るのを止める) による停滞(1937年と2018年)

(7)次のクラッシュ?(1937年以降と2019~2020年?)