# 世界経済

米朝「電撃会談」はまだ序章で、これから本当に起きるヤバいシナリオ

米・中・朝・日、最後に勝つのはあの国
豊島 逸夫 プロフィール

トランプの「土産」

今後、中国が香港へ強硬に圧力を強めれば、香港でのデモは制御不能となり、習近平国家主席の強権体制を揺るがす事態に発展して、弾圧を強いられるシナリオが現実味を帯びる。

このG20明けの相場はアメリカ株も中国株も、そして日本株も軒並み上昇した。NY株は過去最高を更新している。とくにアメリカでは4日に独立記念日を控え、高揚感が市場に反映されている。とはいえ、市場が米中緊張緩和を本気で信じているわけではない。株高の賞味期限は短くなるだろう。

 

ましてや今回のトランプ大統領の行動はG20では珍しいことではない。米中・米朝会談の成果を、私は「トランプのG20土産」と呼んでいるが、毎回、サプライズを演出はするも、お土産の中身に失望する事例が常態化している。

むしろ今後警戒すべきは、その失望感が誘発するネガティブ・サプライズ。たとえば米中交渉や米朝交渉の再度の決裂だ。「失望売りの株安」と「リスク回避の円買い(=円高)」というシナリオに市場のプロたちはすでに身構え、備えている。

(談)