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米朝「電撃会談」はまだ序章で、これから本当に起きるヤバいシナリオ

米・中・朝・日、最後に勝つのはあの国
豊島 逸夫 プロフィール

窮地に立たされる「日本」

おまけにトランプ大統領が妥協を示さざるを得なかった米中交渉も、アメリカの共和党の支持者から見れば中国に屈したように映る可能性がある。トランプ大統領にとっては得るものが何もない状況は、如何ともしがたかったのだ。

この状況を打開するため、トランプ大統領が米中交渉の直前に打ったのが、あの6月29日の「ツイート」だった。

 

経済制裁解除が悲願の金正恩委員長にとっても、トランプ大統領を迎えることにためらいはない。かくして米中交渉はファーウェイの制裁緩和というカードを切って無難に済ませ、DMZに向かったトランプ大統領は、金委員長とがっちり握手し、史上初めて北朝鮮に足を踏み入れた大統領となった。

「北の核兵器問題はアメリカがイニシアチブを持って解決する」

実際にその通りになるかは別としても、アメリカの「アジアでのプレゼンスを確保する」という意思表示は、中国への牽制となったことはもちろん、なにより大統領選に向けて大きな存在感を示すことになったのである。

しかし、こうした流れを日本は素直に歓迎できない

〔photo〕gettyimages

前回(『中国・習近平が「香港デモ騒動」のウラで、トランプに完全敗北する日』)も述べたが、米中貿易戦争の一服を受けて、次の標的になるのはやはり日本だからだ。

米中貿易交渉をひと段落させたトランプは、次に日米貿易交渉に目を向けることになる。