「貧相」な大阪G20は、中国政府への辛らつな批判なのか

中国ネット市民が絶賛した意外な理由
古畑 康雄 プロフィール

小さな机は国土のせい?

(各国指導者のような)大人物が集まるのは壮大な場面である、これが我々の頭の中にある概念だ。だが大阪サミットの初日、我々がみたのは“小さな場面”だった。28日の歓迎式の後、各国首脳が議論したテーマはデジタル経済と大きなテーマだったが、大人物らの机はとても小さかった。各国メディアが注目したのは、討議内容よりも米中日三国指導者が肩を寄せ合う場面だった。
もしこの机から国名のプレートとマイクロフォンを取り除き、米飯とおかずを並べたら、中国の小学生の昼食の「小さな机」とほとんど変わらないではないか。
 
狭い机について、日本政府は、デジタル経済に関する活動は短く、その後広い会議場に移ったので、特別な意図はないとしている。だが中国人の伝統から見て、このような配置は不適当であり、指導者は肘を突き合わせて座らせるべきではない。
この机の品質は、おそらく日本の小学校の机と大して変わらないだろう。だがこの点を我々は参考にすべきだ。我々の政府機関の会議の机は小学校、特に貧困地区の小学校の机と比べ、品質でいったいどれだけの違いがあるだろうか?
日本で会議室や机が狭いのは国土が小さいためだろうか? カナダは国土が大きいが、昨年6月にケベック州の小さな町、ラマルベイで開かれた先進国首脳会議(G7サミット)ではカナダ、ドイツ、英国、米国の各国首脳が小さなソファーとテーブルを囲んだ。
最後に会議のコミュニケを議論する場面ではメルケル首相がトランプ大統領に詰め寄り、安倍首相は腕を組み、この狭い部屋からは、カナダが(国土面積)世界第2の国にはどうやっても見えなかった。だがその後の記念撮影では、一転して広々とした屋外に移り、湖水をバックに各国指導者が並んだ。
こうしたやり方はカナダ人の特徴なのだろう。各国指導者が会議を開くのは、不動産を買いに来たのではない、どうして体裁を気にする必要があるだろうか。
ラマルベイは8000人の住む小さな町だ。絵のような美しい景色の中で人々はゆったりと暮らしている。わたしたちが生活できるから、あなたたちも会議ができるのだ。