「貧相」な大阪G20は、中国政府への辛らつな批判なのか

中国ネット市民が絶賛した意外な理由
古畑 康雄 プロフィール

「わが王朝」の豪華ぶりを揶揄

日本・大阪のこの会議は確かにみすぼらしい。(著名知識人の)張鳴氏も、我が王朝の村の集まりのレベルにも及ばないと語った。我が王朝がG20を開いた時、杭州は数千万元も投じてインフラ建設をやり、開幕当日は会場付近の庶民に金を払って旅行に行かせた。アモイでのBRICS首脳会議(2017年)、青島での上海協力機構の会議(18年)もまた、杭州とひけをとらないものだった。まさに金を使うこと水に流す如くで、大満足だっただろう。
 

中国政府を「我が王朝」とするあたり、当局を揶揄しているのが分かる。

杭州でのG20は2016年9月に開かれたが、栄氏もSNSに添付したメイン会場の様子は、確かに今回とは比べ物にならない豪華さだ。

海外の華字メディアによると、香港誌「動向」は16年9月号で、杭州G20のため1年近くをかけて準備、総費用は2000億元(約3兆1400億円)にも達し、北京五輪(08年)や上海万博(10年)に次ぐ規模だったと伝えた。だがこの数字は当局の裏付けがされていない。

さらに開催費用が1600億元との噂が流れたのに対し、杭州市当局はデマだと否定した。

だがネット市民は、「デマだというのならばなぜ正確な数字を国民に伝えようとしないのか、納税者はいくら使われたか知る権利はないのか」「(費用の公開は)役人の汚職を減らすため、人々に自分たちのお金がどのように使われたのか知らせるためなのに、なぜ支出状況を公開しないのか」このような疑問や不満の声が出た。

ネットでも「(中国政府に)成金のように振る舞うのはもはや時代遅れと教えよう」「(今回のG20は)これこそ真の人民のための政府が、人民に奉仕する姿だ。共産党のように、人民の金を使って派手に外国人をもてなし、好感を得ようとするのではない」といった声があったという。

G20の日本政府の接待や経費を論じた文章はこれだけではない。今回のテーマに関連するもう1本の文章を紹介したい。「G20大阪サミットの“小さな机”を称賛する」というもので、次のような内容だ。