「貧相」な大阪G20は、中国政府への辛らつな批判なのか

中国ネット市民が絶賛した意外な理由
古畑 康雄 プロフィール

「中国の読者は情報に飢えている」

和気猫さんに「なぜこの程度のことを書いただけでこれほど注目され、しかも何度も削除されたのか」と聞いてみた。すると次のような答えが返ってきた。

「中国の読者は、ほかの国に比べ、中国はどういう国なのか興味が強いのですが、しかし信頼性の高い情報は乏しい。デマや不正確な情報しか出回っていない。だから飢えるように探しているのです」

「彼らは、杭州G20は莫大な富を浪費したと信じている。だから、予算がきちんと民主的なコントロールを受けている日本の場合、どのような(質素で品のある)会場になっているのか、すごく興味があるわけです」

 

ただ、一部からは「日本の開催費がごくわずかで済んだという情報は、中国政府を批判するのに絶好の材料なのに、この文章のせいでその批判の効果が薄れてしまった」といった批判も受けたという。

つまりは、中国の読者が何に関心を持ったのかというと、日本では会議の経費が国民にちゃんと公表されるということだ。

他方、中国は国際的なイメージを高めるために、華美な会議を開くが、その予算は非公開であり、国民の間からは不満が強まっている。そのため事実を淡々と書いただけなのに、2度も削除され、しかも合計で10万を超えるアクセスがあったのだろう。

冒頭の「日本の大阪の会議はあまりにも貧乏ったらしい」というのは、実は友人の自由派作家、栄剣氏がツイッターや微信に発信したもので、正確には次のように書いている。