「貧相」な大阪G20は、中国政府への辛らつな批判なのか

中国ネット市民が絶賛した意外な理由
古畑 康雄 プロフィール

中国人には理解できないこと

G20サミットではいくら使ったのか? 263万人民元だ。なぜなら会議のテーブルは小学校から借りてきたもので、クロスだけ新調した。全く立派でないどころか、貧乏ったらしいほどだ。日本政府のサイトを見れば、4128万円を使ったと数字が出ている、つまり263万人民元だ。

だが和気猫さんは、この金額は大阪府のサイトに載った、地元が調整作業をするための「推進経費」(正式には「協議会事務経費」)で、会議そのものの経費は中央政府が出資したと指摘。

さらにはある在日中国人記者が書いた、日本政府の予算75億円(約4億6800万元)も「準備費」であり、これも誤りだとした。

 

そして、

国際会議の経費を大阪が出さなければならなかったら、大阪府民は受け入れないだろう。日本の中央政府と地方政府は隷属関係ではなく、地方と中央の財政は厳格に分かれている。大阪府が調整費を支出したのは一定程度、地元の国際的な名声も高めることになり、一定の経済効果があるためだ。でなければお金をかけても無意味なことを日本の地方の人々はやらない。地方の行政長官(首長)は地元の有権者によって選ばれ、中央政府の指揮も受けず、罷免されることもない。

日本人には当たり前のことでも、中央政府の権限が強い中国人にはこのような説明がないと実情が理解できないのだろう。さらに和気猫さんはG20の予算について次のように書いている。

2018年7月10日の日経新聞によると、G20の予算は約446億円で、首脳会議や閣僚級会議、首脳間の会談、プレスセンター、警備費用などだ。会議の費用は中央政府が負担、地方の宣伝費用は大阪が負担、警備費用は中央が負担する。
予算状況は以上の通りだ。主会場は貧相ではないが、ただいくつかの会場は確かに簡素すぎた。これは今回の会議のために新たな建設をしなかったためだ。日本は土地も狭く、人口も多く、会場の費用は特に高い。外国人旅行客が泊まる日本のホテルが狭いのもやむを得ない。