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損保ジャパン社員「介護へ配置転換」次はあなたの会社かもしれない

サラリーマンの「生き残る力」について
鏑木 邁 プロフィール

さらにいえば、そうして作った子会社から本体の面影を完全に消して、完全に分社化し、株式公開(IPO)をかけて売り払うという手段もありますからね。当のSOMPO HDは警備会社の綜合警備保障(ALSOK)とも提携しており、今後は介護だけでなく警備業への傾斜を一層進めるかもしれません」

 

「いるだけの人」は、いらなくなる

今回のSOMPO HDの削減策は、先だって言われるようになった「終身雇用の崩壊」が身近に迫っていることを表すものだった。たとえ大手企業に就職できても、いつまでも席を確保できるとは限らない。むしろ、余剰社員を全て養うことができていた、過去の日本が特殊なだけだったとも言える。

先の全国紙経済部のベテラン記者はこう話す。

「どこの企業も『居座っているだけの人』はいらない、という時代になってきたということでしょう。もちろん今回のSOMPO HDにしても、転籍した先で前向きに考えてしっかり働く社員の方もいらっしゃるでしょうし、これまでに取得した損保関係の資格を活用して、自分で代理店を開業する人もいるでしょう。

全員が全員そんな風にできるわけではないでしょうが、危機感を持って実力をつけてきた社員は、むしろ報われるということかもしれません。実際に、他の大手企業でも本流とされていた部門以外のところから社長や役員まで上り詰める例は少なくありませんしね」

厳しい時代の中で、これからの会社員は自衛に走らざるを得ない。副業や人脈を広げるなど、自分自身で生き残る力をつけることが急務だ。