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衝撃の米朝電撃会談、トランプの「思いつき」のウラにあるもの

韓国は「仲介役」を果たしたのか…?

G20と「驚愕のツイート」

6月28・29日、大阪で開催されたG20が無事終わった。関係者の労をねぎらいたい。

あまりに大きな会議なので、マスコミも全容を報じられていないが、成果は少なくなかった。公式サイトには、各方面において地味ながら成果文書が列記されている。

「サミットに失敗なし」という格言がある。マルチ(多国間)の会議では、各国の利害が絡み合うために一般的な「総論」が多くなるので、結果として会議は失敗しないという意味だ。

ただし、これを皮肉な表現にすれば「内容が薄い」と言うこともできる。そこでサミットでは、マルチの会議だけではなく、バイ(2国間)の会議も多く開かれる。このようなバイの会議の場を提供するのも、G20の重要な役割である。

G20 大阪首脳宣言では、前回に続いて「反保護主義」の文言は明記されなかったものの、自由貿易の重要性は堅持した。さらに、6月29日の米中首脳会談において、米中貿易戦争が一時休止になったことは評価できる。

 

アメリカが5月に発表していた、3000億ドル(32.4兆円)分の中国からの輸入品に追加関税を課す「第4弾」の制裁関税は回避され、米中間で「貿易交渉を続ける」とされた。

各国メディアは、米中貿易戦争の完全な解決ではなく「一時休止」であるというが、大方の予想通りという意味で、世界経済には一定の安心感が広がった。

またトランプ大統領が、アメリカ企業に対して中国の通信機器大手「ファーウェイ」との取り引きを認める考えを示したことについて、「安全保障に影響しない製品に限る」という条件がついており、これは意外でもなく当然のことである。

もっとも、一時休戦が成ったとしても、米中貿易戦争がいまだ世界経済における最大のリスクであることは、国際通貨基金のラガルド専務理事も指摘しているとおりだ。

大きなサプライズは、29日朝に起こった。筆者は、その日在阪テレビ局の番組に出るために大阪のホテルに宿泊していた。G20の警備が厳しく、いつも泊まるホテルはプーチン大統領が宿泊するためにとれず、別のホテルに宿泊した。

そのホテルを出てテレビ局に歩いて行く途中だった。筆者はトランプ大統領のツイッターのファンであるが、下記のツイートを見て驚愕した。

「もし、北朝鮮の金(正恩)委員長がこれを見ているなら、DMZ(非武装中立地帯)で彼と会って、握手と挨拶をするかもしれない」

と書いてあった。冗談とも本気ともつかないものだった。

北朝鮮関係では、その直前まで北朝鮮が米国を非難しているとの記事ばかり出ていたので、かなり戸惑った。