アメリカが韓国を利用…世界が驚いた米朝「歴史的会談」を読み解く

歴史上初めてのこと、その意味
金 香清 プロフィール

両首脳の顔合わせに過ぎないが…

あまりの突然のことに世界中が驚いた。隣国・日本も例外ではない。

外務省は30日「事前にアメリカ側から連絡はなく、情報の確認に追われている。アメリカ大使館や国務省にも問い合わせているが、詳細は不明だ」とNHKの取材に答えている。

トランプ大統領がTwitterで「挨拶してくる」としたように、今回の首脳会談に合意などの前提はなく、言わば両首脳の顔合わせに過ぎない。

 

そのため、事前の告知もほとんどなく、情報も乏しいなかで開かれたので、ハノイやシンガポールでの首脳会談に比べると、会談時間そのものは最長だったとは言え、あっという間に終わってしまった印象は否めない。

〔PHOTO〕gettyimages

歴史上、初めてのこと

一方で歴史的・象徴的な側面では意味の深い場面が見られた。

まず、ほんの数メートルとは言え、米国大統領が北側の土地に脚を踏み入れたのは初めてのことである。トランプ大統領は軍事境界線上で金正恩委員長を出迎えると、共に境界線を越えて数歩歩き、そして南側に戻ってきた。

南北米の首脳が一堂に会するのも歴史上、初めてのことである。韓国の文在寅大統領は会談に参加はしなかったものの、板門店を訪問し、トランプ大統領とともに金正恩委員長と言葉を交わし、別れの際には抱擁もしている。

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