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アメリカが韓国を利用…世界が驚いた米朝「歴史的会談」を読み解く

歴史上初めてのこと、その意味

米朝首脳会談はどう実現したか

「金正恩委員長が早く返事をしてくれないとね……」  

6月30日、板門店で米朝首脳会談が行われる、わずか数時間前の午前。現場の関係者からこんなメールが届いた。ギリギリのタイミングまで金正恩委員長の登場は確約されていなかったようだ。

首脳会談の場でトランプ大統領は金正恩委員長に「もしあなたが来てくれなかったら、マスコミは僕が面目を失ったと批判したはずだ。あなたのおかげで面目が立った。ありがたい」 と発言している(BBC)。

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もちろんツイートが唯一の呼びかけではなかっただろう。セキュリティ問題も含め、首脳会談を数時間で準備できるものではない。29日の夜には板門店で米朝の実務者が会ったことも報じられている。だが、トランプ大統領が一か八かに賭けたのは間違いないようだ。
 
「私は日本を出発して韓国に向かう。もし北朝鮮の金委員長がこれを見ているならば、私はDMZで握手し、挨拶(say Hello)できる用意がある」

 

大阪で開かれたG20 サミットに参加した米国のトランプ大統領が、Twitterに書き込んだのが6月29日。

ツイートの数時間後には、国営通信である朝鮮中央通信が「非常に興味深い提案」だが正式な招待はまだ受けていないと崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官のコメントを報じ、稀に見る素早さで反応。

そして  翌30日の午後、米朝首脳会談が板門店で実現した。米朝交渉のステップとしては異例の早さだろう。