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元東大首席が教える!日常生活で賢い頭をつくる「12のルール」

わが子に伝えたい山口真由さんの習慣術
山口 真由 プロフィール

ルール⑩ 決めたことを淡々とこなす

有名な投資家たちは「決めたことだけをする」とよくいわれます。相場の変動にしたがって打つ手がすべて決まっており、それをなるべく心を乱さずに、繰り返し続けられる人が優れた投資家というわけです。

でも、たいていの人は、儲かったり損失を被ったりすると、目の前のことでいっぱいになり冷静さを失います。いわゆる「損切り」ができないわけですね。

同じように、「自分がものごとをどうとらえるか」によって、同じ現象でも結果はかなり変わります。たとえば、心身の調子が良くないと、ネガティブな意見ばかり気になってしまったりしませんか?

一方で、心が良い状態だと、人の良い面に目がいくようになります。たとえトゲのある言葉を投げられたとしても、「ポジショントークなのかな」「コンプレックスがあるのかもな」と、一歩引いて対処できるようになります。

さらに、最近私が感じるのは、意外と「目に見えないもの」が自分に影響を与えているということ。以前は、そうしたものはスピリチュアルっぽくて嫌でしたが、最近では、自分でコントロールできない「悪い流れ」みたいなものもあるのかもしれないと思うようになりました。

 

そして、そんな自分の力を超えたものごとに振りまわされないためにも、自分で決めたことを淡々とこなし、毎日を気分良く過ごすことが、まさに重要になってくるのです。

ルール⑪「好きなこと」をする時間を毎日90分つくる

私は、1日の中で必ず90分を「好きなことをする」時間にあてています。だいたいはゆっくりお風呂に入り、仕事とは関係のない小説などを読んでいます。どれだけ忙しくても、その時間は確保するようにしているのです。

これは、1日の中で「空白」の時間をつくること。毎日効率的に用事をこなして過ごしていると、ときに「もう何もしたくない……」という瞬間がやってくることがあります。そうなると仕事や勉強にまったく集中できなくなるので、そうならないためにも、あえて「好きに何をしてもいい」時間を用意して、生活にリズムをつけているわけです。

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かつて財務省にいたころ、当時のトヨタ自動車の社長が、新人のためにトヨタ自動車の生産方式である「カイゼン」の研修をしてくれました。ご存知のように、カイゼンは徹底的に効率を追求したシステムですが、同時にトヨタ自動車では「徹底的に遊ぶ部分」もあります。

「デザインなどのクリエイティブな部分については、効率をまったく無視して追求する」そうおっしゃっていたのが印象的でした。

効率だけを追求していると、そのぶんクリエイティブな発想やアイデアの創出は減っていく。だからこそ、あえて非効率にする部分を確保することが大事だと思うのです。それに、30代にもなると自分の知識やスキルの「引き出し」が詰まってきます。意識して気を抜く部分をつくり、短期的に役立たないようなことをするのも意外と大切だと思います。

ルール⑫「決まりごと」を守れないときも、けっして自分を責めない

毎日の生活のルーティンを、きちんと守り抜くことが大切だという話をしてきました。でも、人生にはさまざまな出来事が起こるもの。急用に追われることもあるし、単に体が疲れていたり、どうにもやる気が出なかったりする日もありますよね。

そんなとき、「ああ、サボっちゃった……」「なんで私はいつもこうなんだ」と、自分を責めてしまう人がたくさんいます。でも、これは私に言わせると、「百害あって一利なし」。だって、ただでさえ頑張っているのに、そんなふうに自分で自分を責めていては、ますます自信を失うだけではありませんか。

失った時間は、どれだけ悔やんでも返ってはきません。ならば、その過ぎ去った時間を肯定的にとらえ直し、次の行動に取り組むエネルギーを自らつくってしまいましょう。

たとえば、勉強をサボってしまったら、「おかげでゆっくり休養できた!」ととらえてみてはどうでしょうか。すると、体の中から元気が湧いてきて、後悔するよりも格段に良い行動につながるでしょう。

もっとも避けなければならないのは、自分で自分を責めること。勉強を続けるためにも、その効果を最大限に引き上げるためにも、「自分で自分の味方をする」ことがとても大切なのです。

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