日本株市場、いまシンプルに安定的なリターンを得られる方法がある

その名は「クオリティ押し目買い」戦術
大川 智宏 プロフィール

圧倒的にパフォーマンスが高い「銘柄群」

まず、ユニバース(母集団)はTOPIX500構成銘柄。使用したファクターは、クオリティファクターの代表格としてネットキャッシュ/総資産比率(12ヵ月先コンセンサス)、そして短期リバーサルファクターとして1ヵ月のリターンリバーサルを使用した。

 

このファクターに基づき、それぞれ4分位(上位下位25%)で銘柄を分類し、両ファクターが上位下位どちらかの分位に属する組み合わせに該当する銘柄を抽出してパフォーマンスを検証した。どの条件にも該当しない銘柄、どちらか一方のファクターの高低のみしか該当しない銘柄は抽出されず、除外されることになる。

図:リバーサルとクオリティ 組み合わせの概念図

拡大画像表示出所:Datastream

そして、このシンプルな組み合わせで抽出された4通りの銘柄群について、2013年以降のパフォーマンス(リバランスは月次)を計測したものが、以下の図表である。

図:リバーサルとクオリティ 組み合わせ別 累積パフォーマンス

拡大画像表示出所:Datastream

明らかに、ひとつだけ安定的な高パフォーマンスを叩き出している群がある。「低リターン・高ネットキャッシュ群」だ。その他の群はすべてパフォーマンスが一貫せず、特に2018年後半の強烈な調整相場以降はめまぐるしく乱高下を繰り返していることがわかる。